2018年夏の動きが少しずつ出始めたので、今号ではその概況について述べたい。お手元にカレンダーを用意しながら、確認してもらいたい。
2016年、2017年と同様の傾向であるが、8月11日の山の日から8月15日までを含めた期間が事実上のお盆休みとなり、高需要、高稼働となる予想である。特に12日の動きがよいので、注視してほしい。
次いで11~13日という状況であろうか。15日については、注意が必要である。11~15日を同需要と見込み同料金で設定すると、昨年同様に苦戦を強いられる可能性もあるので、注意したい。
お盆休みを11~15日で取得している方にとっては最終日となるので、宿泊需要とならないケースが想定される。
続いて、注目すべきはお盆後の8月16~18日の期間である。2017年の夏の振り返り号でも述べたが、長期夏休みを取る場合、11~15日と次の土曜日である18日と連結しやすい16、17日に休みを制定する企業、あるいは有給休暇を取得する人が多いと想定される。
また、お盆時よりも全国的に料金が下がるため、予約が活発となる想定である。実際に今年もその動きが見られるので注意してほしい。
半面、8月前半の需要は弱含みになることが想定される、特に8月5~9日は注意が必要だ。2017年は思ったよりも予約が伸びず、対応に追われた記憶や記録がある地域は早めの動き出しが肝心である。実際に去年の教訓を生かし、対策をあらかじめしていた施設は順調に予約状況を伸ばしている。
再三お伝えしたが、11~15日のような高需要日については、オンラインカード決済を活用したキャンセル対策もきちんと実施してほしい。
送客チャネルもきちんと見極めて、いわゆる質の高い予約を早期では取り込むことが望ましい。
需要については地域差、施設差はあるが、おおむね全国のエリアで同じような動きをしている部分を記載したので、夏の予約が本格化する今後の対策の参考にしてもらえれば幸いである。
(アビリティコンサルタント・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)